【感想】ラップスタア誕生2020「3rd STAGE」
おはようございます。ZOMと申します。
今日は「ラップスタア誕生!」2020の3rd STAGEの感想を書きたいと思います。
3rd STAGEでは、2nd STAGEを勝ち進んだ10人のラッパーを審査。それぞれのラッパーに密着し、私生活を掘り下げる。1st STAGEで作った曲のフルバージョンを披露。3rd STAGEを勝ち進めるのは8人。
目次
Yarch
TRACK:GeG
北海道に住む23歳のラッパー。父親の影響でHIPHOPに興味を持ち始め、高校生RAP選手権を見てラップを始める。ラップをしに東京に行くも、夢破れ故郷へと帰省。故郷で仲間と出会い音楽活動を再開。優しい一面が溢れる好青年。心の傷を歌詞にした明るく前向きなリリックが特徴的。
”またbitchがscream みんな見てないふり”
優しいリリックが心に刺さりました。歌声にやや不安がありますが、自分は不安定な感じが好きです。
Itaq
TRACK: Yung Xansei
栃木県に住む20歳のラッパー。幸福の科学を信仰する家庭に生まれ、宗教色が強めのラップを武器としている。高校時代、寮からコンビニが遠かったこともあり、常に一人でラップをしてスキルを高めていた。神に選ばれた男。
”優勝させてくれてありがとう”
自信満々なリリックと 堂々とした佇まいがかっこよかったです。1stステージでは、そこまでかっこいいと感じませんでしたが、3rdステージで一気に評価が覆りました。かなりカッコ良かったです。
SATORU
TRACK:Yung Xansei
栃木県に住む23歳のラッパー。母子家庭で育つ。中一の時にAK–69を聴いてHIPHOPにハマり、MAKAのライブを見てラップを始める。自由を求めて17歳で暴力団の準構成員になるが、自由がないことに気づき半年で暴力団を脱退。アルバムを出すために特殊詐欺をしてしまい、一度捕まる。その後、起業するが資金繰りが難しくなり、従業員に金を払うために犯罪で金を集め二度目の逮捕。
”チャンスの女神に後ろ髪はない”
間が多かったのが印象的。
noma
TRACK:Yung Xansei
東京都に住む19歳のラッパー。幼い頃に両親が離婚し父子家庭で育つ。中学の時から新聞配達で金を稼ぐ。たびたび父親に金を貸してくれとせがまれる。高校はわずか1ヶ月で中退。昼は警備員、夜は現場作業員として働く。夜猫族というクルーに所属。韻に強いこだわりを持つ。韻の固さが特徴的。
”お前は育ちが悪い以外に何をした 俺はバイトしながらビートを100回殺した”
TRACKにバッチリと韻を落とし込んでおり文句なしのテクニックでした。3rdステージでは若干ずれを感じましたが、おそらく編集の都合でそうなったのでしょうか。そこ以外は良かったと思います。
TOFU
TRACK:Yung Xansei
和歌山県に住む18歳のラッパー。特徴的な声とキャラクターを持つ。陽気な性格で、最近のラッパーっぽい見た目をしており、たびたびジョークを発したりとユニークな人物であることがうかがえる。実家は米農家を営んでおり、その手伝いをしている。アトランタのラッパーへ強い憧れを持つ。
”悪さ自慢してる暇にそのRAPどうにかしろよ”
癖の強い声で、聴いていて楽しかったです。
G:nt
TRACK:Yung Xansei
徳島県に住む20歳のラッパー。同胞のT−STONEと音源を制作したこともある。鎮座DOPENESSを見てフリースタイルラップを始める。ラップにはこだわらずジャンルレスに音楽を展開している。高校は一年時に留年し中退。今は接客業をして生計を立てている。審査員からはオリジナリティを高く評価されていた。バンドマンの父を持ち、父親を尊敬している。狂気じみたラップが特徴的。声の出し方が多彩で、世界観に引き込まれました。
”Loveも曲も殴りっぱなしじゃ痛みしか伝わらない”
小説のような世界観でリリックを展開していて、個人的には好きです。ここで敗退となりました。スーパースターとしてみれば可能性はありましたが、「ラップスタア」としては合っていなかったようです。今後の活躍に期待したいです。
week dudus
TRACK:Yammie Zimmer
兵庫県に住む20歳のラッパー。レッドブルの企画「RASEN」に出演したことがある。特徴的なトラックを使った楽曲で人気を博している。すでにラップだけで生計を立てられるほどの収入がある。恵まれた家庭環境で育ち、弟にはラッパーのREMY FOOLがいる。模範的なラップで、安定したバースを展開している。優勝候補の一人。
”俺みたいなrapperがいないと 日本のシーンの終わりも近いぞ”
個人的には、声量が不安だと思いました。ボイストレーニングなどを積めばもっとよくなると思います。
ralph
TRACK:Yung Xansei
神奈川県に住む22歳のラッパー。低くかっこいい特徴的な声とグライムラップを武器としている。声、リリック、スキル、風格など全てにおいてレベルが高く、すでにラップスタア。特徴的な声は、中一くらいの時に練習したデスボイスのおかげかも知れないと語っている。中一の時にいじめられた過去を持つ。その悔しさで格闘技を始め、そこでHIPHOPに出会う。洗練されたリリックとスキルに圧倒されました。優勝候補の一人。
”神がいるんなら会ってみたい もちろんタダじゃ済まさない”
圧倒的な存在感で何から何までかっこいいと思いました。
BFN TOKYOTRILL
TRACK:STUTS
東京都に住む25歳のラッパー。軽快なラップが特徴的。幼い頃はアメリカに住むも、文化の違いでいじめられる。KOHHに憧れ、日本に移住。Boof Boysというクルーに所属。独特のセンスを持つ。潜在能力の高さはうかがえたが、ところどころ音にハマってないと感じるところがあり惜しかった。
”あせらずにlive your life”
リリックを書かないタイプのラッパーで、それが仇となり今回は敗退。
麻凛亜女
TRACK:Yung Xansei
神奈川県に住む26歳のラッパー。センスのあるリリックが特徴的。壮絶な過去を持ち、子供のために頑張る姿には目を見張るものがある。部屋にはCDがあり、音楽への愛情が垣間見える。
”4時20分 吐き出す煙と鬱憤”
リリックの完成度がとても高いと思いました。
おわりに
ラップだけでなく生い立ちを知ることで曲について深く知れます。そのため、バックボーンを掘り下げる3rdステージはとても面白いと感じました。
考え方が正反対のラッパーが多い印象です。
神を崇拝するItaqと神を憎むralph
父親に呆れるnomaと父親に憧れるG:nt
貧乏で働いて金を稼ぐnomaと貧乏で犯罪をするSATORU
境遇を自慢するSATORUと境遇を気にしないralph
3rdステージでG:ntとBFN TOKYOTRILLは敗退となりました。個人的に、G:ntは最終ステージまで残ると思っていたので驚きです。3rdステージでは、個人的にはItaqが一番かましていたと思います。最初は、優勝はralphの一択だと思っていましたが、意外とそうでもなさそうです。次のステージで頭角をあらわすのは誰でしょうか。
今日はこれでおわります。ありがとうございました。
投稿 2020年10月6日
修正 2020年10月11日