最近のMCバトルがダサい理由
おはようございます。ZOMと申します。
私はよくMCバトルを見ています。と言っても、見始めたのは2018年くらいからなのですが、その当時と比べると、今のMCバトルはずいぶんダサくなったと感じます。今日は、その理由について考察していきます。
理由1 楽しむバトルの増加
よくバトル中に、「楽しくセッション」や「遊びたい」「適当に」などの言葉が出てきます。昔のバチバチ感が最近のバトルでは感じられなくなってきました。ベテラン勢と最近の若手では温度差があるように見えます。ピースに行こうとしすぎて言いたいことが全然言えてないように思えます。
理由2 ビートの変化
最近は、いわゆる「音ハメ」を意識したビートばかりが多い印象です。みんなが音ハメを意識して、会話にならないことがよくある気がします。楽曲に使われるようなビートではなく、バトル向けのビートばかりが使われていている気がします。
理由3 4小説でのオチ
ほとんどのMCが4小説で落として観客を沸かしていて、つまらないです。特に意味がわからないのが、4小説目の「音抜き」で、何もすごいと思いません。みんながみんな同じことをやっていて、個性がないMCが多いです。
理由4 MCの数の増加
MCが増えすぎて、MCの関係性について深く知るのが難しくなってきました。MCバトルでは、MC同士の過去の戦いや、因縁があるのが見所ですが、増えすぎて誰と誰がどういう関係なのか、知るのが大変になってきました。
理由5 YouTubeの流行
YouTubeが流行ってきて、YouTubeに動画を載せる人が出てきました。これによって、MCバトルが簡単に見られるようになりました。誰でも無料で見られるので、いわゆる飽和状態に陥りました。そのせいで、クラシックのビートが流れたりしてもあまり上がらなくなってきました。「またこのビートか」と思うことも多々あります。総数が増えたことにより飽きが発生してきました。
理由6 リスナーの低迷
誰でもYouTubeで無料で見られるようになり、、MCバトルが好きな人は増えましたが、キッズも増えました。
理由7 語感踏みの普及
主に00世代の影響でしょうが、語感踏みが流行り出しました。語感踏み自体は昔からありましたが、ここまでのレベルではありませんでした。昔はほとんど完踏みに近い形で踏み外していましたが、今は意図的に似ている言葉を並べているように見えます。そのせいで、ただ似ている言葉を並べ立てているだけのMCが上がってきました。それだと、レベルがジョイマン高木と同じくらいです。(ジョイマン高木は好きです。)
理由8 ラッパーのアイドル化
MCバトルの動画をみんなが見られるようになったことで、そのMCのファンが増え出しました。サクラとは少し違いますが、判定の際に好きなMCに上げる人が増えてきている気がします。ちゃんとした審査ができていない人が多いです。「プロップス勝ち」や「プロップス湧き」が多い印象です。
理由9 サンプリング
サンプリングはHIPHOPの文化だと言って、人の曲や自分の曲、過去のリリックなどを使うMCが多すぎます。中には、バースのほとんどをサンプリングで占めている人もいます。それはただのパクリですよね。パクリをいいように言ってるだけです。
理由10 レゲエの進出
最近、MCバトルにレゲエが進出してきました。HIPHOPにレゲエが来る意味がわかりません。ジャンルの壁を壊すとか言ってますが、その壁は壊す必要がないし、やってることが違います。畑違いです。熊と鮫のどっちが強いか比べるようなものです。大体、フリースタイルバトルで自分の曲を歌って何が面白いのかわかりません。即興で自分の曲から歌詞を引き出せればそれは即興なのでしょうか。ただただレゲエがHIPHOPに来る意味がわかりません。
以上まとめてみました。もっとありそうですが、今日はこれでおわります。ありがとうございました。
投稿 2020年6月6日
修正 2020年9月21日